カレーに香りやコク、風味が物足りないけど、どうにかならない?
ルーカレーでも使えるインドテクが知りたい!
- ルーカレーをもう少し美味しくしたい人
- スパイスカレーの風味やコク、味に深みをつけたい人
Hi guys〜!ぞう(@hippophant)です。
いつものカレーは美味しいけど、たまにはカレーに少しアクセントをつけてみたくなりませんか?
「カレーの香りやコク、味を追加したい!」、そんな人に試してほしい技が「テンパリング」です。
テンパリングとは、油でホールスパイスを炒めるだけの3分でできる超かんたんテク。
この記事を読んだら、一段とカレーを美味しく作れるようになりますよ。
ちょっとした一手間でカレーを美味しくしたい人は必見です!
たった3分でできるので、騙されて一度試してみてください。
- スパイスのテンパリングとは?(→カレーがより美味しくなる理由があきらかに!)
- 失敗しないスパイスのテンパリング方法&コツ
- スパイス使用量(参考:4人前)
スパイスのテンパリングとは?|3つの大きな役割
スパイスのテンパリングとは油でホールスパイスを熱すること。
その理由はテンパリングがスパイスに対して3つの大きな役割を担ってるからです。
- スパイスの風味を引き出す
- スパイスの香りを油に移す
- スパイスの風味をキープする
それでは、順番に詳しく見ていきましょう!
テンパリングの役割1:スパイスの風味を引き出す
テンパリングの役割1つ目にして、最大のポイントがスパイスの風味を引き出すこと。
スパイスは脂油性なので、油でスパイスを熱するとスパイス本来持つ風味を引き出してくれます。
試しにクミンシードやコリアンダーシードなどのホールスパイスを直接噛んでみてください。
(家にあれば)
エグミや苦味が感じられるはずです。
しかし油でスパイスを熱することでエグミや苦味がやわらぎ、スパイス本来の美味しさを引き出してくれます。
テンパリングはカレーの味付けで実は一番重要!
テンパリングの役割2:スパイスの香りを油に移す
テンパリングの役割2つ目は、スパイスの香りを油に移すこと。
スパイスが脂溶性ということは、風味も油に移りやすいです。
そのためテンパリングで油に風味を移し、後から追加する材料にスパイスの風味を届けることができます。
また仕上げのテンパリングでは、スパイスのフレッシュな風味を付け足せるので、ルーカレーの味をよりエキゾチックにできますよ。
油に香りを移すのも、カレーを全体を美味しく作るために大切!
テンパリングの役割3:スパイスの風味をキープ
スパイスの風味は脂溶性ですが、同時に揮発性でもあります。
だから、実はカレーは煮れば煮るほど本来の香りが飛んでいってしまうんです。
しかしテンパリングで一度油に香りを移し、風味を油でコーティングすることで香りを飛びにくくする効果があります。
少しでもカレーの美味しい風味をキープするためにも、スパイスのテンパリングは必要です。
テンパリングで風味をがっちりキープ!
テンパリングでよく使うスパイス
テンパリングでは、カレーの種類に応じて下記の9つのスパイスをよく使います。
他にもいろんなスパイスがありますが、その中でもよく使うスパイスを厳選しました。
スパイスによって熱に対する強さが違うため、少しずつ入れるタイミングを覚えてくださいね。
グループ1:熱に強いスパイス
- 赤唐辛子
- インディアンベイリーフ
- マスタードシード
- シナモン
グループ2:少しだけ熱に強いスパイス
- カルダモン
- クローブ
グループ3:熱に弱いスパイス
- コリアンダーシード
- クミンシード
- フェンネルシード(最弱)
まずは基本スパイスの赤唐辛子、コリアンダー、クミンを油に入れるタイミングを覚えよう!
初心者にもおすすめのテンパリングスパイス
これからスパイス揃えるよって方には、こんなスパイステンパリングセットもおすすめです!
テンパリングに向いてる7つのスパイスがセットになってて、お試しとしては最適!
【たった3分】スパイスのテンパリング方法【ステップ3つ】
テンパリング方法はいたってカンタン!
「スパイスを油に入れて熱するだけ」
テンパリングの注意点もたった一つです!
それは、「焦がさないこと」。
スパイスは硬さや大きさが違うので、順番に入れていき、スパイスの変化を見逃さないのがコツです。
焦がさないように順番にスパイスを入れて、観察してたら失敗しないから大丈夫!
ステップ1:油とスパイスを入れて火にかける
※赤唐辛子の代わりに生の青唐辛子を入れたため、画像に赤唐辛子は入ってません。
まずフライパンに油とスパイスを入れます。
この時に入れていいスパイスは、グループ1の4つ。
各スパイスが熱を加えるとどう変化するかも書いておきますね。
- 赤唐辛子:黒くなる
- シナモン:少し膨れる
- ベイリーフ:少し茶色くなる
- マスタードシード:パチパチはじけ、香ばしい香りが立つ
※マスタードシードは、はじけるのでフタをするのがオススメ
油の量は、大体スパイスが浸る程度がちょうどいいです。(4人前で約大さじ3)
好みによって足し引きしてくださいね。
油が多いと胃への刺激が強くなるので、かばぞうカレーは油少なめです!
ステップ2:スパイスを足していく
次に熱に強いグループ2のスパイスを入れます。
- カルダモン:色が少し白くなり、ふくれる
- クローブ:ふくれる
カルダモンとクローブがふくらんだら、次のスパイスの入れ時です。
最後にグループ3のスパイスを油へ入れます。
- コリアンダー:茶色くなる
- クミン:気泡が出る
- フェンネル:気泡が出る
※フェンネルは特に熱に弱いので一番最後に入れましょう。
焦がすと苦味が出て、スパイス本来の風味も損なわれるから焦がさないように!!
ステップ3:完成
最後に火を止めて完成です!
テンパリングのタイミング
カレーを作る工程で、テンパリングを行うタイミングは2パターンあります。
- 調理始めのテンパリング → テンパリング後、そのまま次の具材を投入して、カレーを作る
- 仕上げのテンパリング → カレーとは別鍋でテンパリング後、調理後のカレーに足して味を調整
作った後のルーカレーも、後からテンパリングした油を入れることでアレンジできるよ!
失敗しないテンパリングの2つのコツ
失敗しないスパイスのテンパリングのコツは2つあります。
- 熱に強いスパイスから入れる
- スパイスの変化を観察する
テンパリングは、スパイスを焦がさない限り失敗することはありません。
しかしスパイスごとに熱への強さが違うので、入れる順番に気をつけましょう。
またテンパリング中は、スパイスを焦がさないようにフライパンの前で状態を観察すると焦がす確率を減らせますよ。
同時並行で準備や片付けをしたい気持ちをグッと抑えて、フライパンの前に張りつこう!
【参考】スパイスを入れる量(約4人前)
最後に参考として4人前のカレーの量を参考にオススメのスパイス使用量を書いておきますね。
参考にしてもらえると嬉しいです。
- 赤唐辛子:1〜2本
- マスタードシード:小さじ1
- ベイリーフ:1〜2枚
- シナモン:3cm * 1本
- カルダモン:6粒
- クローブ:6粒
- コリアンダーシード:大さじ1
- クミンシード:大さじ1
- フェンネルシード:小さじ1
この中でのおすすめは、赤唐辛子、マスタードシード、クミンとフェンネル。
ちなみに、僕の一番好きなスパイスはフェンネル。入れるとあま〜いエキゾチックな香りがしてたまらん。
まとめ|ルーカレーもテンパリングでうまくなる!
カレーが10倍うまくなる失敗しないスパイスのテンパリング方法はいかがでしたか。
スパイスのテンパリングは日本でなじみがないので、正直味がどう変わるのか想像するのが難しいかもしれません。
しかしインドのカレー作りでは、一番重要な工程の一つという位置付けで、テンパリング専用の「タルカパン」というものさえ売られているほど!
最後にテンパリングのポイントをサラッとおさらいしておきます。
- テンパリングの注意点
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スパイスを焦がさない!
- スパイスのテンパリング方法
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- スパイスを油に入れて熱する
- 熱の強い順番にスパイスを入れていくのがポイント
- 熱の強さ別ホールスパイスのグループ3つ
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- グループ1:赤唐辛子、シナモン、マスタード、ベイリーフ(熱に強い)
- グループ2:カルダモン、クローブ
- グループ3:コリアンダー、クミン、フェンネル(熱に弱い)
ルーカレーでもいいので、ぜひ一度テンパリングやってみてくださいね。
みなさんの食生活が少しでも豊かになればうれしいです。
それでは、See you next time〜!
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