カレーに香りやコク、風味が物足りないけど、どうにかならない?
ルーカレーでも使えるインドテクが知りたい!
- ルーカレーをもう少し美味しくしたい人
- スパイスカレーの風味やコク、味に深みをつけたい人
Hi guys〜!ぞう(@hippophant)です。
いつものカレーは美味しいけど、たまにはカレーに少しアクセントをつけてみたくなりませんか?
「カレーの香りやコク、味を追加したい!」、そんな人に試してほしい技が「テンパリング」です。
テンパリングとは、油でホールスパイスを炒めるだけの3分でできる超かんたんテク。
この記事を読んだら、一段とカレーを美味しく作れるようになりますよ。
ちょっとした一手間でカレーを美味しくしたい人は必見です!
たった3分でできるので、騙されて一度試してみてください。

この記事の信頼性:ぞう
- 調理師、フードハンドラー(カナダ)
- 副業でビリヤニ提供中
- 年間50回以上カレーを作る人
- カレー完食後にカレー食べたくなる
スパイスのテンパリングとは?|3つの大きな役割

スパイスのテンパリングとは油でホールスパイスを熱すること。
その理由はテンパリングがスパイスに対して3つの大きな役割を担ってるからです。
それでは、順番に詳しくみていきましょう

テンパリングの役割1:スパイスの風味を引き出す
テンパリングの役割1つ目にして、最大のポイントがスパイスの風味を引き出すこと。
スパイスは脂油性なので、油でスパイスを熱するとスパイス本来持つ風味を引き出してくれます。
試しにクミンシードやコリアンダーシードなどのホールスパイスを直接噛んでみてください。
(家にあれば)
エグミや苦味が感じられるはずです。
しかし油でスパイスを熱することでエグミや苦味がやわらぎ、スパイス本来の美味しさを引き出してくれます。
テンパリングの役割2:スパイスの香りを油に移す
テンパリングの役割2つ目は、スパイスの香りを油に移すこと。
スパイスが脂溶性ということは、風味も油に移りやすいです。
そのためテンパリングで油に風味を移し、後から追加する材料にスパイスの風味を届けることができます。
また仕上げのテンパリングでは、スパイスのフレッシュな風味を付け足せるので、ルーカレーの味をよりエキゾチックにできますよ。
テンパリングの役割3:スパイスの風味をキープ
スパイスの風味は脂溶性ですが、同時に揮発性でもあります。
だから、実はカレーは煮れば煮るほど本来の香りが飛んでいってしまうんです。
しかしテンパリングで一度油に香りを移し、風味を油でコーティングすることで香りを飛びにくくする効果があります。
少しでもカレーの美味しい風味をキープするためにも、スパイスのテンパリングは必要です。
テンパリングでよく使うスパイス
テンパリングでは、カレーの種類に応じて下記の9つのスパイスをよく使います。
ほかにもいろんなスパイスがありますが、その中でもよく使うスパイスを厳選しました。
スパイスによって熱に対する強さが違うため、少しずつ入れるタイミングを覚えてくださいね。
グループ1:熱に強いスパイス
- 赤唐辛子
- インディアンベイリーフ
- マスタードシード
- シナモン
グループ2:少しだけ熱に強いスパイス
- カルダモン
- クローブ
グループ3:熱に弱いスパイス
- コリアンダーシード
- クミンシード
- フェンネルシード(最弱)
初心者にもおすすめのテンパリングスパイス
お試しとしては最適な商品!
【たった3分】スパイスのテンパリング方法【ステップ3つ】


テンパリング方法はいたってカンタン!
「スパイスを油に入れて熱するだけ」
テンパリングの注意点もたった一つです!
それは、「焦がさないこと」。
スパイスは硬さや大きさが違うので、熱する時は順番に入れていき、スパイスの変化を見逃さないのがコツです。
テンパリングステップ1:油とスパイスを入れて火にかける


※赤唐辛子の代わりに生の青唐辛子を入れたため、画像に赤唐辛子は入ってません
まずフライパンに油とスパイスを入れます。
この時に入れていいスパイスは4つです。
(グループ1のスパイス:前述)
- 赤唐辛子:黒くなる
- シナモン:少し膨れる
- ベイリーフ:少し茶色くなる
- マスタードシード:パチパチはじけ、香ばしい香りが立つ
※マスタードシードははじけるので、フタをするのがオススメ
油の量は、大体スパイスが浸る程度がちょうどいいです。
(4人前で約大さじ3)
好みによって足し引きしてくださいね。
テンパリングステップ2:スパイスを足していく


次に熱に強い代表的なスパイスは2つです。
(グループ2のスパイス:前述)
- カルダモン:色が少し白くなり、ふくれる
- クローブ:ふくれる
カルダモンとクローブがふくらんだら、次のスパイスの入れ時です。
最後に以下のスパイスを油へ入れます。
(グループ3のスパイス:前述)
- コリアンダー:茶色くなる
- クミン:気泡が出る
- フェンネル:気泡が出る
※フェンネルは非常に熱に弱いので一番最後に入れましょう
テンパリングステップ3:完成
最後に火を止めて完成です。
- 調理始めのテンパリング → 次の具材を投入
- 仕上げのテンパリング → 油と一緒にスパイスをカレーに足して味を調整
失敗しないテンパリングの2つのコツ
失敗しないスパイスのテンパリングのコツは2つあります。
テンパリングは、スパイスを焦がさない限り失敗することはありません。
しかしスパイスごとに熱への強さが違うので、入れる順番に気をつけましょう。
またテンパリング中は、スパイスを焦がさないようにフライパンの前で状態を観察すると焦がす確率を減らせますよ。
【参考】スパイスを入れる量(約4人前)


最後に参考として4人前のカレーの量を参考にオススメのスパイス使用量を書いておきますね。
参考にしてもらえると嬉しいです。
テンパリングスパイス使用料(カレー4人前の目安)
- 赤唐辛子:1〜2本
- マスタードシード:小さじ1
- ベイリーフ:1〜2枚
- シナモン:3cm * 1本
- カルダモン:6粒
- クローブ:6粒
- コリアンダーシード:大さじ1
- クミンシード:大さじ1
- フェンネルシード:小さじ1
一番好きなスパイスはフェンネル。入れるとあま〜いエキゾチックな香りがしてたまらん。
まとめ|ルーカレーもテンパリングでうまくなる!


カレーが10倍うまくなる失敗しないスパイスのテンパリング方法はいかがでしたか。
スパイスのテンパリングは日本でなじみがないので、正直味がどう変わるのか想像するのがむずかしいでしょう。
しかしカレー作りで一番重要な工程の一つというだけあって、インドでは専用の「タルカパン」というものさえ売られてるそうです。
(まだインドには行ったことない)
最後にこの記事で紹介したポイントをサラッとおさらいしておきます。
ルーカレーにでもいいので是非一度試してみてくださいね。
みなさんの食生活が少しでも豊かになればうれしいです。
それでは、See you next time〜!


